ナベノハウス活動記録

熊本コモンハウス「ナベノハウス(鍋乃大厦)」@KNabezanmaiの活動記録です

クリスマス企画『基督抹殺論』読書会の記録

予は今拘へられて東京監獄の一室に在り―― 基督抹殺論をどう受け止めるか 基督抹殺論には何が書いてあるか 聖書信ずべき乎 聖書以外の証跡 基督教の起源 初期基督教の道徳 基督教の実体――クリスマスとは何か 結論 基督抹殺論をどう受け止めるか 大逆事件で死…

「実家」の社会的構築

この記事は、2023年サークルクラッシュ同好会アドベントカレンダー2日目の記事です。 adventar.org 12月から、私は熊本を離れ、東京で仕事を始めた。 東京は恐ろしい都市だ。前日にインフルの予防接種を受けたのに、当日は体調不良で無理を押しての出勤。朝…

なぜ機械設計技術者試験の受験者は男性ばかりなのか

機械設計は男の世界? 機械設計技術者試験3級の勉強法 力学系の科目と知識系の科目 過去問 力学系の科目 機械力学 材料力学 機構学・機械設計要素 流体力学 熱力学 知識系の科目 機械製図 工作法 工業材料 おまけ:制御工学 技能検定 機械・プラント製図 機…

公害防止管理者 水質有害物質特論のすすめ

福岡アジア美術館で「水俣・福岡展」が開催されます。有機水銀中毒により、今もなお被害を受けた多くの人々が苦しんでいます。 faam.city.fukuoka.lg.jp 四大公害病(水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく)に代表される激甚な公害が各地で発…

『ジェネレーション・レフト』読書会の記録

めっきり寒くなってきました! 渋柿がでまわる季節になってきましたので、恒例の干し柿づくりも敢行しました。たくさん作ったので、お正月には間に合わなさそうですが、おすそ分けできたらと思っています。 今年も干柿やります pic.twitter.com/yNeFAJyldd —…

『くらしのアナキズム』読書会の記録

昨日は久しぶりの読書会でした。 参院選もあり、政治について語るたたき台として『くらしのアナキズム』を選びました。 人類学が明らかにした国家以前の人間の在り方に、人間の本来の在り方であるアナキズムが体現されているという内容です。 アナキズムは国…

『労働組合とは何か』読書会の記録

春爛漫の季節となりました。 5月1日はメーデーにあわせて、『労働組合とは何か』読書会を行いました。 まずはメーデー歌を聞きましょう。大滝詠一日本ポップス伝で知ったのですが、一高寮歌の「アムール川の流血や」、軍歌「歩兵の本領」とおなじメロディ…

春です

こんにちは。ナベノハウス運営者のまりもです。鍋とは関係ないですが、今日はすばらしい快晴と清々しい気候で最高の一日でした。最近は、あちこちに様々な草花が芽吹いているので、彼らの名前を調べるのにはまっています。 千葉工業大学の開発したアプリ「ハ…

第七回文学フリマ福岡に出店しました(2021/10/31)

今さらですが、活動報告です。 ナベノハウス(鍋乃大厦)は「ノンポリ!」名義で第七回文学フリマ福岡に出店しました。 ナベノハウスの活動を始める前、第五回文学フリマ福岡に「ノンポリ!」で出店したので、二年ぶりに昔の名前で出ていました(ネタが古い…

共同幻想論を直球で

吉本隆明は共同幻想論で何が「やりたかった」のか? 吉本隆明は共同幻想論で何が「言いたかった」のか? 用語解説 吉本はちゃんと「まとめ」を書く 禁制論 憑人(つきびと)論 巫覡(かんなぎ)論 巫女(みこ)論 他界論 祭儀論 母制論 対幻想論 罪責論 規範…

さよならすべてのエヴァンゲリオン

ナベノハウスの読書会、なんと二週続けてエヴァンゲリオンを語る会をやってしまいました。 正直、語る会の報告を自分が書くのは気が引けるのですが、せっかくいろいろ話したので何か痕跡を残しておこうと思います。 どうしてシンエヴァを作ったのか 話の前提…

無限列車編とは何だったのか

鬼滅の刃無限列車編(以下、本作)が歴代興行収入一位を達成して社会現象になっている。ということは、この作品の内容を多くの人が共有している。だから作品について論じるときに比較的広い読者を想定できる。批評冥利に尽きると言わなければならない。もう…

健康で清潔で、道徳的な秩序ある読書会の記録

年の瀬が迫ってまいりました。今年の締めくくりにふさわしく、12月27日に『健康で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』読書会が敢行されました。今年はZOOMで何度も読書会を開催しましたが、だんだんオンライントークも板についてきました。し…

アフター・リベラル 変幻自在のリベラリズム

11月も押し迫った28日、ナベノハウスでは『アフター・リベラル』読書会がひっそりと敢行されました。本書にはいろいろ不満もあるものの、読書会自体は盛り上がって楽しいものになりよかったです。 牡蠣鍋 リベラリズムは、もともとはジョン・ロックの統治論…

ブルシット・ジョブ――もうひとつの理論

10月31日、ハロウィーンの仮装をしり目にナベノハウスでは読書会が敢行されました。読んだのは今話題の『ブルシット・ジョブ』です。 わたしは、本書がわたしたちの文明の心臓部を射抜く矢となることを願っている。 著者のグレーバーはそう書きつけて今年9月…

『人新世の「資本論」』読書会の記録

秋も深まり彼岸花も散り、空は高く、馬も肥えているかどうかはわかりませんがたいへん鍋のおいしい季節となってまいりました!果たして私たちはこんな素敵な季節をこれから先も享受することができるのでしょうか? 10月11日の夜長にナベノハウスでは鍋を囲み…

『ありえないことが現実になるとき』読書会の記録

去る9月26日、 鍋乃大厦で『ありえないことが現実になるとき』読書会が敢行されました。 この読書会、一か月前から企画されていたのですが運営者が忙しかったりレジュメが作れていなかったり、諸般の事情で開催が遅れに遅れていました。まさにデュピュイの呪…

フーコー『監獄の誕生』読書会の記録

こんにちは。 ひさしぶりの鍋乃大厦からのお便りです。 鍋乃大厦は現在、2週に1度のペースで読書会を行っています。10月11日には、『人新世の「資本論」』の読書会が企画されています。 10月11日はこの本で読書会する予定です。人呼んでデスノート‼️人新世の…

人吉にボランティアに行ってきました

4連休ですが感染者急増であまり遠出もできません。 せっかくなので昨日人吉にボランティアに行ってきました。ちょうど被災から3週目、節目の日でもありました。 災害ボランティアに行くことが初めてだったのでいろいろ学びもあり、ここで報告してみます。 …

ナベノハウス(鍋乃大厦)の誕生

みなさまこんにちは! 6月よりナベノハウス(鍋乃大厦)が熊大すぐ近く(歩いて3分!)に誕生しました。 大厦近影 誕生してからはや1月。 ご報告が大変遅れてしまいました。 その間、緊急事態宣言解除から最近の豪雨水害までいろいろな出来事があったわけですが…

『チョンキンマンションのボスは知っている』読書会の記録

5月9日、緊急事態宣言解除の動きも仄聞する中、手荒い換気のもとZoom読書会が開催されました。 みぞれなべ 読んだ本は小川さやか『チョンキンマンションのボスは知っている』です。チョンキンマンションのタンザニア人コミュニティは「シェア経済」「負い目…

「ナベノハウス~鍋乃大厦~」発足に向けた準備のお知らせ

みなさまこんにちは。 日頃より「なべざんまい!」の活動に関心をお寄せいただきありがとうございます。 昨年8月より活動を続けてきた「なべざんまい!」は、 6月より「ナベノハウス」(鍋乃大厦と綴ります)として再始動します! なべとは乃ち「大厦」、…

ねこざんまいのすべて――『猫はこうして地球を征服した』読書会の記録

去る4月18日、なべざんまい初の試みとなるZOOM読書会が敢行されました。 ねこなべ 少数精鋭のなべ部隊がなべざんまいにのりこんでなべを錬成、そのなべをインターネットで網状に囲繞しながらアビゲイル・タッカー(2018)『猫はこうして地球を征服したー人の…

『リリイ・シュシュのすべて』上映会の記録

年度末も押し迫ったある日の夜、なべざんまいで『リリイ・シュシュのすべて』鑑賞会が敢行されました。 もちろん、なべが振る舞われました。しかし、そのなべを写真に収めたものは誰もいなかったという……。 リリイ・シュシュのすべてが公開されたのは200…

シェイキング東京・メルド 感想

ポンジュノ監督のセカイ系、シェイキング東京は2008年に公開された、東京をテーマにしたアンソロジー『TOKYO!』の中の一作だ。 ゼロ年代の薫りをふんだんに取り入れた、ポン監督が日本の社会や文化にしっかりアンテナをはっていたことが窺える作品である。 …

霊的ボリシェビキ鑑賞会の記録

2月22日、新型コロナウイルスの流行が迫りくる熊本で『霊的ボリシェビキ』鑑賞会が敢行されました。 以下は鑑賞会の報告を兼ねつつ、『霊的ボリシェビキ』の解題に私個人の感想を交えた記事となります。「なべざんまい」の活動に興味を持ってもらえれば幸い…

パラサイト感想

パラサイトを見てから1か月くらいたつけど、アカデミー賞を制して勢いがあるうちに簡単なレビューをしておこう。 それから、このブログの映画評はどれも容赦なくネタバレしていくスタイルなのでこの記事でも徹底的にネタバレしていくからそのつもりで。念の…

ラオス鍋レシピ

ラオスから帰還した運営者が、ラオス鍋のレシピを持ち帰ってくれました! ラオスはご飯がおいしいということで、ご当地鍋の味をぜひとも日本で再現しようということに。フィーリングで試行錯誤した結果、日本でもラオス感たっぷりのおいしい鍋が実現可能とな…

天気の子感想

2020年1月17日日本から遅れることおよそ半年、ロンドンで天気の子(Weathering with you)が公開された。私は昨年5月からイギリスに滞在して現在もロンドンで暮らしている。久しぶりに映画館で日本語が聞きたいと思って日本語を期待していったら全編英語吹…

妖怪さん、なべざんまいに現る!

来たる1月26日、福岡を目指して芦北町から北上する妖怪さんがなべざんまいに現れました。なべざんまいは新年を祝う韓国料理のフルコースで歓待しました。ということで、運営者の一人が腕によりをかけた妖怪さんも絶賛の料理の数々をここにご紹介いたします。…